透析用血液回路標準化基準(Ver.1.00)

(公社)日本臨床工学技士会では、透析療法の安全な操作を徹底させるために、標準的透析用血液回路を提案し、各団体と連携しながら普及を図ってきましたが、提案とは異なる形状の部品を用いた回路を使用した事故報告が散見され、更なる啓発が急務と考えられました。
また、海外での洪水や東日本大震災により血液浄化用血液回路の製造・流通が困難となり、回路の不足が大きな問題となりました。特に透析用血液回路は、施設のオーダーメイドが主流であり、種類が非常に多いため、供給には非常に困難な面がありました。
そのため、より安全に配慮したパーツを用いた同一規格の回路を供給し、多施設で使用することで、安全性および低コスト化が実現できることから、主だった透 析用血液回路の状況を再調査し、標準的透析用血液回路との整合性を検討しながら、「透析用血液回路標準化基準(Ver.1.00)」を作成いたしました。

安全な透析医療の更なる向上のために本基準の普及を図っていただきたい。

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