研修の到達目標と必要時間数

厚生労働大臣の指定による研修

研修の到達目標と必要時間数

臨床工学技士の業務範囲追加について

令和3年7月9日付 医政発0709第7号厚生労働省医政局長通知「臨床検査技師等に関する法律施行令の一部を改正する政令等の公布について」から抜粋

項目 到達目標 単位

1

手術室又は集中治療室で生命維持管理装置を用いて行う治療における静脈路への輸液ポンプ又はシリンジポンプの接続に必要な知識・技能・態度

①上肢皮下静脈の解剖について説明できる。

②静脈路確保の手技および使用器具について説明できる。

③患者の状態(認知機能、転倒転落の可能性等を含む)及び心理的配慮について説明できる。

④静脈路の確保及び輸液ポンプ・シリンジポンプの接続に関連する合併症(神経損傷を含む)、禁忌事項、感染管理及び医療安全対策(針刺し事故を含む)及びこれらの緊急時対応について説明できる。

⑤手術室等で生命維持管理装置や輸液ポンプ・シリンジポンプに接続するために、安全に静脈路を確保し、それらに接続ができる。(概説、シミュレーション)

180分以上

⑥実技動画視聴、実技指導(静脈路の確保等)

1人当たり、90分以上
(確認動画:30分、実技60分)
※実技は項目2、3と重複。

2

手術室又は集中治療室で生命維持管理装置を用いて行う治療における静脈路への薬剤を投与するための輸液ポンプ又はシリンジポンプの操作に必要な知識・技能・態度

①投与する薬剤の薬理と投与量、配合禁忌、有害事象について説明できる。

②輸液ポンプやシリンジポンプを用いた薬剤投与に関連する医療安全管理と事故対策について説明できる。

③血管外漏出の確認方法と対処方法について説明できる。

④輸液ポンプやシリンジポンプを用いた薬剤投与に関連する合併症、感染管理及び医療安全対策及びこれらの緊急時対応について説明できる。

⑤アナフィラキシー等を含めた副作用が発生した場合に速やかに医師等に連絡し、自らが一次救命処置を実施できる。

⑥手術室等で生命維持管理装置を使用して行う治療において、輸液ポンプやシリンジポンプを用いて安全に薬剤を投与できる。(概説、シミュレーション)

240分以上

⑦実技動画視聴、実技指導(静脈路の確保等)

1人当たり、90分以上
(確認動画:30分、実技60分)
※項目1、3と重複。

 

項目 到達目標 単位

3

手術室又は集中治療室で生命維持管理装置を用いて行う治療における静脈路への薬剤の投与が終了した後の抜針及び止血に必要な知識・技能・態度

①静脈止血の原理と手技、出血傾向に合わせた止血方法及び圧迫方法について説明できる。

②凝固機能検査の基準範囲と抗凝固薬の影響について説明できる。

③静脈路の抜針・止血に関連する合併症(血栓症を含む)、感染管理及び医療安全対策及びこれらの緊急時対応について説明できる。

④生命維持管理装置や輸液ポンプ・シリンジポンプに接続された静脈路を安全に抜針・止血できる。(シミュレーション)

90分以上

⑤実技動画視聴、実技指導(静脈路の確保等)

1人当たり、90分以上
(確認動画:30分、実技60分)
※項目1、2と重複。

4

血液浄化装置の穿刺針その他の先端部の表在化された動脈若しくは表在静脈への接続、表在化された動脈若しくは表在静脈からの除去に必要な知識・技能・態度

①動脈走行及び伴走する神経の解剖を理解し、シャント静脈や人工血管との違いについて説明できる。

②動脈表在化への穿刺針の接続・抜去の実施方法と注意点について説明できる。

③患者の状態(認知機能、転倒転落の可能性等を含む)及び心理的配慮について説明できる。

④血液浄化療法に関連する合併症、禁忌疾患、感染管理、医療安全対策及びこれらの緊急時対応について説明できる。

⑤適切に感染管理及び医療安全対策を行い、動脈表在化への血液浄化装置の穿刺針の接続・抜去ができる。(概説、シミュレーション)

120分以上

⑥実技動画視聴、実技指導(動脈表在化の穿刺)

1人当たり、50分以上
(確認動画:20分、実技30分)

5

生命維持管理装置を用いて行う心臓又は血管に係るカテーテル治療における身体に電気的刺激を負荷するための装置の操作に必要な知識・技能・態度

①体腔内臓器、臓器の位置関係、主要血管の走行の解剖について説明できる。

②カテーテル検査の概要と治療の目的、実施方法について説明できる。

③心・血管カテーテル治療における電気的負荷装置、植込み型心臓デバイスの原理・構造・使用方法について説明できる。

④心電図波形の読み方について説明できる。

⑤心・血管カテーテル治療における電気的負荷装置の操作に関連する合併症、禁忌疾患、医療安全対策及びこれらの緊急時対応について説明できる。

⑥心肺停止及び各不整脈の際の対応方法について理解し、自らが一次救命処置を実施できる。

⑦心・血管カテーテル治療において、適切に医療安全対策を行い、電気的負荷装置の操作ができる。(概説、シミュレーション)

180分以上
※①は、項目6と重複

⑧実技動画視聴(心・血管カテーテル治療時の電気的負荷)

1人当たり、60分以上

 

項目 到達目標 単位

6

生命維持管理装置を用いて行う心臓又は血管に係るカテーテル治療における身体に電気的刺激を負荷するための装置の操作に必要な知識・技能・態度

①体腔内臓器、臓器の位置関係、主要血管の走行の解剖について説明できる。

②鏡視下手術装置の原理・構造、使用方法について説明できる。

③鏡視下手術における内視鏡用ビデオカメラの保持・操作法、基本視野及び死角の存在について説明できる。

④術式ごとの正しい術野を理解し、スコープ各種の取り扱い方について説明できる。

⑤清潔操作とガウンテクニックについて説明できる。

⑥内視鏡用ビデオカメラの保持・操作に関連する合併症、感染管理、医療安全対策及びこれらの緊急時対応について説明できる。⑦鏡視下手術において、適切に医療安全対策を行い、術野視野を確保するための内視鏡用ビデオカメラの保持・操作ができる。(概説、シミュレーション)

420分以上
※①は、項目5と重複

⑦実技動画視聴、実技指導(内視鏡用ビデオカメラの保持及び操作)

1人当たり、220分以上
(確認動画:40分、実技180分)